するとお坊さんが、にわかに私に分からない専門用語を使って説明し始めたのです。そこで私が気が付けばよかったのですが、私にはそんなことを聞きたいのではなくて、という思いがありましたので、早く本題に入ろうと「ところでその日なんですけど私、五黄で五なんですけど死ぬんでしょうか」とお坊さんの話をさえぎるように単刀直入に質問をぶつけたのです。いけないことをしてしまいました。

すると、電話の向こうでウッと止まったのがわかりました。そしてやや躊躇ったかのように「おお、ようわかったね」という言葉が聞こえてきました。

意地悪されたのだと思います。入り込みすぎたために「よくわかったね」と応答されたのです。

「死ぬのかって?そんな馬鹿なことないじゃないか」という言葉を期待していた私は、思いもよらない言葉に血の気がすーっと引くのを感じました。