「四つの盤があってですね」と。最初は黙って聞いてくれたのですが、そのうち「夜11時で日が替わるんですよね」、「おう」とかなんとかやりとりがあって、次第に雲行きがあやしくなってきて、「そんなふうに見ていくとですね、7月の10日のところまでにいくと、つまり9日から10日になる時なんですが、年盤・月盤・日盤・時間盤の四つの盤の五という数字が、私五黄ですから、五という数字がですね、北と南と東と西に散らばるんですよね」と言った途端に、「おう、そのことはわしも注目しとった、暦を見てこうなるな、と。あの日をもって右回りになるか左回りになるかは、わしもちょっと思っていたところだ」と。

要するに、専門家である自分も気が付いていたのだが、ど素人のおまえがどうやってそれに気が付いたんだと言いたかったのだと思います。専門家の領域に土足で踏み込んでしまったのです。