その日私はホテルに泊まっていて、話は長くなりますが、夕方食事を済ませると退屈でしょうがなく、雑誌を買ってきていたので、ざっと読むのだけれど面白くない、テレビをつけても見る気もしないのです。
死にたくなるくらいに暇だったので、机の上に置いてある案内板に誘われてマッサージを頼んだのです。夕方のあまりに早い時間だったせいか、やがて部屋にやってきたマッサージ師は新入りで、なんと今日入ったばかりという新人でした。
ところがこのマッサージ師が部屋を出ていったあと、突然気分が不安になったのです。自分が自分でないような感じです。夜中は我慢していました。眠ろうと目を閉じても、すぐに目が覚めるのです。
これはお坊さんに助けを求めるしかないと思ったものの、夜中は迷惑だろうと朝まで耐えて待ち、朝になるのを待ってたまらず電話をしたのでした。