(21)達弥西心のわかりやすい話「開業」

達弥西心のわかりやすい話「開業」

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(12/23) - HMU 達弥西心

顔をふっとあげて、あぁ誰かいなかなと探しました。私の机は二階の端っこでしたから、誰かいないかと思って、部屋の内部を見回したのです。

営業社員が何人かいるはずなのに誰もいません。みんな出払っているのです。「あぁひとりなんだ」と思って、暗くなった外に目をやると、窓のすぐそこに交差点の信号があって、その窓からは行き交うクルマが見えるのですが、その瞬間だけ、クルマがまったく通らないのです。

奇妙な静寂。節分の夜。すべてが終わったと思いました。世界中にひとりしかいない、そんなことを思いました。本当に死ぬのだなと、根拠はないけど私のすべてが終わったのだと思いました。

でも本当かなぁという思いが、ふと頭をもたげます。

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(11/23) - HMU 達弥西心

グラスが壊れて粉々に散って、不動産業者としての私の仕事は終わったのだと思いました。自分は役割を終った、やるだけのことはやった。やりたいようにやりたい放題やってきて、それが面白いように当たって、スポットも充分に浴びたし、もうこれ以上は何もないと思っていた頃でしたから、あぁ役割が終わった、だからこれで終わるのだ、この予感は案外当たっているのかもしれない、死ぬのかもしれない、きっとそうだと思ったのです。それが2月3日節分の夜のことです。

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(10/23) - HMU 達弥西心

私はその頃、15年近く不動産業を営んでいましたが、自分の中でどうもしっくりきていませんでした。事業はうまくいっていましたし、世はバブル絶頂期でしたから銀行は金を貸すからビルを買わないかなどといろいろな誘いはあったのですが、私にその気がないというか、こころが揺れないのです。不動産業者がそんな投機をあおるようなことをしてはいけないだろう、そんな気持ちがありました。どうやら不動産業という仕事は自分に合わないのではないかと、いつも思うようになっていた頃です。

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(9/23) - HMU 達弥西心

「壊れてしまったから、グラスとして役に立たなくなったから。水を入れて飲むことが出来なくなったから捨てられるのだ」という答えだったのです、はっきりと。やっとわかったのは、「役割が終わった」ということでした。

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(8/23) - HMU 達弥西心

同じ夢を見るたびに、グラスの破片をそのまま放置しておくと怪我するので危ないから片付けるのだと思っていました。壊れたグラスは片付けられる、そんなふうに思っていました。

ところが、自分の「五」が盤の上で四方向へ散らばる、と思った瞬間に、起きているのに夢の映像が浮かんで、あっ!同じ!と思ったのです。

なぜ壊れるのだろうということと、壊れたグラスはどうなるのだろうと、夢の中でした同じ質問をしました、自分の内で。すると、答えが違ったのです、夢の中とは。

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(7/23) - HMU 達弥西心

そんな夢をそれまでに3,4度見ていて、見るたびに私は夢の中で質問するのですが、「これは何ですか」と訊ねるのです。すると夢の中でちゃんと答えてくれます。「グラスが壊れたのだ」と。

「壊れたのなら片付けなくてはいけませんね」と私が言うと、片付けにやってくるのです、人が出てくるのです。

そこは舞台のようになっていて、うしろ向きになって出てくるので、人の顔はよく見えないのですが、両の手にほうきとちりとりを持って出てきて、散らばったグラスの破片をほうきでさっさっさっと集めてちりとりにすくい、どうするのかなと見ていると、大きなポリのごみ箱にザァッと捨てるのです。もちろん夢の中の話です。

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(6/23) - HMU 達弥西心

すると、四つに分裂するということがわかって、何かがばらばらになっていくというイメージが浮かんだのです。

その瞬間に、私の中に夢、目を覚ましているのですが、それまで何度か見た夢の情景が浮かんだのです。

それは、机の上においてあるグラスが落ちて、床の上で粉々になって散る夢です。夢の中で見るグラスはいつもなぜか机の端っこに置いてあって、端っこに置いてあると落ちるぞと夢の中で思いながら見ていると、思った通りに本当に落ちるのです、夢の中で。そして床に当たったグラスは壊れて粉々に散るのです。

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(5/23) - HMU 達弥西心

暦の盤には、年盤、月盤、それから日盤、時間盤の四つの盤がありますが、それがちょうど午後11時になったとき(午後11時というのは、一日が終わるその時というのは見ているうちにわかりました)、盤が替わって、「五」という数字が、東西南北、四方向に散らばることに気が付いたのです。私は五黄土性の生まれですから、意味はわからないままに「五」という数字を追いかけていたのです。

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(4/23) - HMU 達弥西心

すると暦というのは、四つの盤があって、その四つの盤を重ねて読むのだなということが、次第にわかるようになりました。

それで、正月三が日はもちろん、正月休みのあいだ中、四つの盤の組み合わせ読みを毎日やっていました。

一日ずつ先へ先へと日をめくっていって、7月の9日から10日に替わったとき、「あることが起こる」ことがわかりました。そのとき暦を見ていたのは、私が経営する会社の、事務室の机でした。

●かわたれ   節分の夜、それは起こった(3/23) - HMU 達弥西心

しかしその節分の夜は、はっきり「私はほんとうに死ぬのではないか」と思いました。

なぜか。のちほど話しますが、実は暦を買って帰っていたのです。12月28日でした。買って帰って、正月から毎日、その暦をくいいるように、何度も何度もめくりながら読んでいたのです。

そもそも暦には私はまったく興味がなかったのですが、ある事情によって買って帰ることになったのです。買って帰ったものの、さっぱりわからないままに一枚一枚めくって読んでいたのです。
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